株式投資の魅力~お金持ちが株を持っているには理由がある
不動産よりも元手が不要なのが株式投資です。株価と地価は時間の差こそあれ、基本的に同じようなパターンで金額が上下する事が多く、バブル時代も連動していたものです。
不動産投資よりも簡単に売買が出来るのが株式投資です。昔は千株単位で売買が行われていましたが、現在の主流は100株単位となっています。
例えば株価が1500円の企業の株は1000株単位だと150万円が必要でしたが、100株単位だと15万円あれば購入できるようになっています。
さらに証券会社によっては、1株単位で売買できる制度を設けている所もあり、お小遣い程度で株式を購入する事ができるようになっていて、サラリーマンやOLの方にも資産を形成しやすい環境にあります。
お気に入りの会社の株式を購入できる
東京証券取引所に上場されている企業だけでも数千社あり、地方の証券取引所や東証二部、ジャスダックまで含めるとかなりの数にのぼります。
この中からどの企業の株を購入するかとなるとわからなくなってしまうはず。証券会社のホームページで企業を検索するのも、かなりの時間がかかるからです。
株式投資初心者の方におすすめなのは、日頃利用している会社の株を購入してみることです。
もちろん誰もが知っている企業の株はすでに人気分も株価に反映されているので、高くなっています。
できたら、名前は知られていなくても、ある分野ではユニークな商品を製造・販売している会社の株を購入することです。
どうしても隠れた有名企業が見つからないなら、地元でお店を開いている企業やお気に入りの企業の株を購入すると良いでしょう。
スーパーや飲食店などの小売店を運営する企業は次に紹介する株式優待制度を設けている事が非常に多く、お得にその企業で飲食や買い物を出来るのも魅力です。
株主優待が手に入る
業績が好調な会社の株を持っていると配当金を受け取れます。また株主優待制度を導入している会社の株を基準日に持っていると、その会社が販売している商品などを受け取ることができます。
飲食店で多い株主優待は、そのお店で利用できる株主優待券の支給が一般的です。地元にお店が無い企業なら、代わりにお米や商品を贈ってくれる企業があります。
例えば関西を中心に八剣伝や酔虎伝などの居酒屋を展開しているマルシェは1000株以上保有している株主に1000円分の株主優待飲食券を25枚、12月に送ってきてくれます。
ただし飲食1回につき1人1枚しか使用できません。
1000株以上保有しているとさらに、マルシェが選定した商品の中からお気に入りのものを受け取る事ができます。
どれも選択しない方には、お米が送られてくる仕組みです。
このように、一般消費者をお客さんにしている上場企業は株主優待制度を設けていることが多いです。
それは安定した株主(ファンのような存在)が居てくれると、企業の株価は激しい上下動を繰り広げるリスクが少なく、企業業績を反映した株価に落ち着くことが多いからです。
売却で利益を得ることが出来る
株式投資はリスクがあると言われています。確かに不動産よりも値動きが激しく、給与所得のような安定感はありません。
しかし、優良な会社の株を長期間保有していると配当金や株主優待などのインカムゲインだけでなく、株の売買で生じるインカムゲインを得る事ができます。
インカムゲインとは株主が企業から受け取る配当金や株主優待のことです。一方キャピタルゲインは保有していた株式の値段が上昇して、売却によって手に入れる事が出来る譲渡所得の事を言います。
インカムゲインとキャピタルゲインの関係はアパート経営をイメージするとわかりやすいです。
インカムゲインは毎月受け取る家賃収入。一方キャピタルゲインは保有していたアパートの土地や建物の価格が上昇して、売却によって利益が発生することにあたります。
リスクは一般的に「危険」と訳されていますが、値動きの多さと考えると、他の資産には無いダイナミックさを味わえるのではないでしょうか。
株式投資の注意点
インカムゲインやキャピタルゲインなど魅力のある株式投資も注意すべき点が多いです。
最も多いのは、購入した会社が存在しなくなってしまうことです。企業買収などで吸収合併されるなら、補償が受けられるので安心です。
しかし業績不振で倒産してしまうと株価は限りなくゼロ円に近付いていきます。
1000円で100株購入した株価が1円になってしまったら、10万円近い損失が発生してしまうのです。
倒産までいかなくても、値下がりのリスクもあります。
1000円で100株(合計10万円)購入した会社の株価が、500円になると5万円(500円×100株)になり含み損を抱えてしまいます。
含み損とは実際には売却で損を確定させていない状態を言います。
だれでも株を購入する時は値上がりを期待するもの。
わざわざ売却で損を確定させてしまう位なら、ずっとその会社の株を持ち続ける方も少なくありません。損失を確定する行為は、自分の判断が誤っていた事を認める行為でもあるからです。
しかし、その後株価はさらに下がる可能性も高く、そのような事態が想定されるなら、株価が300円になる前に500円の時点で売却できれば、購入時よりも確かに5万円の損が発生しますが、300円になった時点(損失は7万円)よりも、傷口は少なくて済むとも言えるのです。
このように株式投資にはメリットもデメリットもありますが、経済情勢に強くなるという点では株式投資は不動産投資とあわせて行っていると、将来役立つ場面も出てくるはずです。
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3700社以上ある企業から、将来性や収益性の高い会社の株を選ぶだけでも一苦労なのに、過去の値動きから将来の株価を予測するのはもっとむずかしくなります。
明日株が上がると分かっているのなら、今日株を売る人はいなくなってしまうように、明日下がると分かっているのなら、多くの人は今日中に株を投げ売るので、どちらも値段が付かなくなる可能性が高いです。
実際はそのようなことは少ないので、株の将来の値動きは分からないと考えて間違いありません。
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